さつまいも

初秋の候
9月
も 十日が 過ぎ、
ひと頃の 酷暑は なくなったものの、まだまだ 残暑が 続く 今日この頃。

「シュウプロの よもやま話」
今日も、気の向くまま、よもやまに つづって いきたいと思います。

さて、今日の話題は・・

そろそろ、そんな 季節に なりますね・・・「さつまいも」
かつて、さつまいも飢饉の際、多くの 人々の命を救った、大変ありがたい 作物でした。
関東地方に、さつまいも が伝えられたのは、享保16年(1732年)の 飢饉が、きっかけでした。

川越城主松平大和守が、十代将軍徳川家治に 川越地方で 採れた、さつまいもを 献上したところ
色が美しく、味も 良かった事から、‘川越いも’ の名が 高まったと いわれています。
江戸では、寛政年間(1789~1800年)に 焼芋屋が、繁盛していた事が 知られており
当時の 江戸っ子に 最も 好まれたのが、‘川越いも’ でした。
江戸の人たちは、‘川越いも’ のことを 洒落て、‘十三里’ とも 呼びました。
この 呼び名 の由来は、‘栗(九里)より(四里)、うまい十三里’ といぅことで、川越から
陸路13里で、江戸に 運ばれた からだといいます。 

さつまいも には、20種以上の品種がありますが、その中でも、‘紅赤(べにあか)’ 
俗称、金時 とも 呼ばれ、中身が 黄色で おいしく、正月料理には、欠かせない食材です。
市場で現在人気の高い、‘紅東(べにあずま)’と比べて、甘みが少ないと言いますが、味と香り
外観に優れ、舌ざわりがよく、火が通りやすく、天ぷら や きんとんいもようかん などに 適しています。

この 紅赤は、幻のさつまいも といわれ、明治31年(1898年)に、突然変異の、鮮紅色の株が
発見されたことに 端を発するそぅです。
偶然、出来た、紅いさつまいもを 食べてみたら、ホクホクして 非常に美味しかったので、川越地方では
いち早く生産され、やがて、‘川越いも’ といえば、‘紅赤’ を指す様に なりました。
‘紅赤’ は、チッソを嫌うので、関東ローム層の 赤土に 大変、良く合う 品種でした。
現在では、三芳町 上富 地区で、わずかに 栽培される だけとなってしまい ‘川越いも’ なかでも
別格の、‘富の川越いも’ として、ブランド化 しています。

そぅいえば、川越から、三芳、所沢、辺りに かけては、いも畑が 多いですよね。
この 辺の街道は、別名、‘いも街道’ などとも 呼ばれています。
これからの季節、即売所 や いも掘り が出来る 農園も ありますから、いも好きの方々には
魅力的な 街道ですね。
そぅ、誰もが 子供の頃、泥だらけになって、いも掘りって しませんでした?

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