ユリ根

錦秋の候。 
10月
に入り、ひと雨ごとに 秋の色も深まり、朝夕は、めっきり、涼しくなってまいりました。
秋の夜の 静寂の中、どこからともなく、響きわたる 虫の音。
また、どこからともなく、香る キンモクセイの香りに、何とも 言えぬ 情緒を感じませんか?

「シュウプロの よもやま話」
今日も、気の向くまま、よもやまに つづって いきたいと思います。
さて、今日の話題は・・・

皆さんは、ユリ根 といぅ植物を 食べたことが ありますか?
ユリの 球根が 食べられることは? 知ってました? 

名前の通り、ユリ根は、ユリ科ユリ属の ヤマユリコオニユリオニユリの 球根です。
この他にも、ユリには 多くの種類がありますが、その他の種類の球根は、食べないで
下さいね。
苦くて 食べられないそぅですよ。
また、ユリ根を 食用にしているのは、日本と中国だけだと いわれていますが、いつ頃から
食べられていたかは 不明です。
日本人が 畑で栽培し、一般に食べられる様になったのは、17世紀ごろ からだそぅです。
現在、日本のユリ根は、その ほとんどが 北海道産で、10月に収穫が始まります。

さて、この なかなか 珍しいユリ根ですが、栄養価が、とても高いことも 意外と知られて
いないのではないでしょぅか?
特に タンパク質は、ジャガイモの約2倍もあり、更に良質の デンプンも 多く含んでいます。
また、水溶性の食物繊維が 豊富なのも特長です。
他にカリウム、鉄、リン、カルシウム なども 含まれています。
これだけの 栄養価が あるのですから、その昔、中国や日本で、薬用として食されていた
ことも 納得できますね。

ユリ根は、鱗片(りんぺん)を一枚ずつ 剥がして使うのが 基本です。
ゆでる時は、塩を多めに入れるのが コツで、これだけでも ホクホクした食感が
楽しめます。

家庭料理としては、茶碗蒸しに入れたり、シンプルに 唐揚げにしても、美味しく
食べられ
ますが、ちょっと 珍しいメニューを ここで、ご紹介しましょぅ。

それはユリ根の クリームスープです。
ジャガイモ と 生クリームで作る、ビシソワーズに とても似ているのですが
ユリ根 独特の 
風味が、濃厚に楽しめる 一品です。

《作り方(2人分)》

材料:ユリネ(100g) 
牛乳(200cc) 
スープ(水1/2カップ+固形スープの素1/3個) 

バター(小さじ2) 
生クリーム(30cc)
塩・コショウ 少々 

【1】ユリ根の鱗片を 一枚ずつ 剥がして、きれいに洗います。
  剥がしたら、ラップに包み、電子レンジ(600W)で、約2分加熱します。
【2】柔らかくなった 鱗片を スプーンの背で、丁寧に 潰します。
【3】鍋にスープ、牛乳、生クリーム、バターを入れ、【2】を加えて、軽く煮ます。
【4】煮立ったら、塩・コショウで味を 調えます。
 ※お好みで、ドライパセリなどを 振れば、色味が、きれいに なりますね。

消化が良くて 体も温まるので、これから寒くなっていく、この時期に ピッタリの
メニューでは ないでしょぅか?
ユリ根が手に入りましたら、是非、作って、味わってみて 下さいね。

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